ア  ス  ニ  ア  通  信  1  2  月  
2005.12(No.90) 

  早いものでもう師走ですが、毎年毎年、年の瀬になると同じことをつぶやいております。年を重ねる事はそういうことなのだと、なんとなく納得している今日此の頃です。親が子供に勉強しろとか、何かやれとつい口にするのは親心のためとようやくわかる歳になってしまいました。親孝行したい時には親はなしの言葉もあり、昔の格言は人の心理をついております。
 凡人には、なんだかんだと愚痴をいったり、文句を言ったりの毎日が案外ストレスも溜めず元気で暮らせる秘訣なのかもしれません。             大阪府茨木市   M・Mさん  50歳

  今年たいした病気もせずに、家族全員が無事に年の瀬を迎えられた事は何より幸せに思えるようになりました。一昨年主人が病気で倒れて以来、健康ということを優先するようになりました。いくら健康に気を付けていても災いは起きる時には起こるものですが、幸い1ケ月程度で済んで今は普通に会社勤めをしております。主人も後3年で定年を迎えますが、どうか無事に定年を迎えて欲しいです。
     朝晩のグリーンは欠かさずに飲んで、血圧その他は正常値なので安心ながらも、日々の食事には私が気を配る毎日です。                          大阪府大阪市   A・Kさん 52
 

 アスニアさんから一言寄せるよう促されFAX致しました。師走になると今はとてもありがたい時代だなあ、という安堵の思いが致します。私は戦中生まれで、戦後の苦しい時も高度成長も知っていますし、日々是事もなくが一番幸せなことだと感じる時代に育ちました。
 最初から文化的な生活の中に生まれた子供達に、昔話は何かとは思いますが親は時に昔話をされてみては如何でしょうか。孫達は、珍しがってよく昔話をせがみます。それもひとつの歴史の伝承だと考えてやっております。
                                                                                        福岡県八女市   K・Mさん  70

光陰矢のごとしで、毎年の事ながら慌しい年の瀬です。寒さも一段と厳しくなりますし、又宴会の席も多くなりますので暴飲暴食は慎んで体調は維持したいものです。  お風邪など召さないようにお気を付けください。今年も大型台風、衆議院選挙、福岡沖地震と様々な出来事を巻き込んでの一年でした。 海外でも、台風、地震と悲惨な事故が相次いで起きました。来年は平穏な良い年であって欲しいものです。  

介護費用は一体いくら必要なのか

 

  ある新聞社の依頼を受けた調査会社が介護保険の認定を受けた人を家族に持つ全国の男女400人から回答を得た結果が4月中旬新聞に発表されました。  
 
介護の総費用は在宅なら月平均42,000円。施設に入れば102,500円。  
 
要介護度が高いほど費用も膨らみますが、最も重い「要介護5」の人の平均は在宅で月75,000円です。最も軽い「要支援」の22,000円の3倍にもなります。

 
介護認定を受ければ介護保険の給付を受けられて自己負担は1割で済みますが、調査結果では「要介護5」の場合は医療費、オムツ等の給付対象外の物品購入、サービスへの出費がかさんで全体費用の48%分しか保険は補填されない事が分かりました。要介護度が高い人ほど制度がうまく機能していないと介護に関する専門家は批判しています。

 
施設の種類による負担も差が大きく、介護保険から手厚く給付を受けられる特別養護老人ホームに入っている人は月平均61,000円で、有料老人ホームは
189,000円でした。  
   回答者の25%は「要介護者やその配偶者がもらう年金では足りません」「貯金を取り崩していますので、家計がいつまで持つのか不安」「子供達が支援してくれますので助かります」「家を担保にしてお金を借りていますので、配偶者が亡くなれば何も残りません」等と深刻な回答もあります。  
 
現在介護者を持っていない20代から50代の男女千人の調査結果では、自分や配偶者が要介護になり年金生活に入っていくと、とてもじゃないが生活に対する不安が大きいです、との回答が多く寄せられました。  
 
日本の高齢化現象は皆さんが考えている以上に深刻で、特に問題は少子化対策です。この先は後に続く人達の人口比率が逆ピラミッド型になり、ますます減少していきます。  
   
何よりもまず高齢者が健康でいる為には個人個人の生活習慣をもう一度考えてみる事が大切です。そして家族全員が元気で健康に過ごすには何が必要かを長期サイクルで考える必要があります。
 
   
今の政府に必要な事は、本音でこの国の未来像を話し合うべきだということです。国民1人平均650万円以上の借金をつくり、改革の掛け声だけで誰も責任を取ろうとしない官僚も政治家もお粗末過ぎます。  
 
自分の省と自己保身ができればという感覚が見え見えに思えてなりません。
老人ばかりの国になり、勤労者として働く人がなくなることは国の滅びにつながります。今にも海外からの移住者を認めるなり、少子化への歯止めを本気で取り組む岐路におかれているのです。

 

 
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞職人と言う“職業”∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

雑誌“ミセス”200511月号に林望氏(作家・エッセイスト)が東京都杉並区在住の畳職人・小澤博紀(30歳)さんを紹介している記事がありました。

小澤家は親子三代の畳職人ですが、博紀さんは誰にも強制される事なく、19歳で京都の畳店に住み込みで修行して、畳訓練学校へ通いました。祖父は東京と京都では畳の作りが違うので、手が違ってくると反対しましたが、父親は黙って送り出しました。博紀さんは5年間の修行を終えて24歳の時に東京に帰ってきました。
 その時に父親は息子の手に出来たマメとタコを確かめながら“これが宝だ”と5年間修行した息子の労をねぎらったと言われています。

 今の日本家屋を見ると畳の部屋は申し訳程度にしかなく、だんだんと西洋化する家やマンションの中で、畳文化はなくなりつつあります。減少する畳文化の中で博紀さんが家業を継ぐという決断は何だったのでしょうか。

500年の歴史を持つ地元の龍光寺より200畳の注文を請け負いました。本堂だけでも100畳あり、この畳は祖父が入れて、今回は父親と孫が入れ替えました。畳屋さんの仕事で1100畳もの仕事は滅多にないそうです。作った畳は主張しません。けれどもその仕事がよくなければ室礼の風韻は失われて機能は低下します。ひいては建物の格も下げてしまいますが、今その畳の価値さえ見抜く人もいなくなりました。人に目立たないように羽織の裏地や下帯の見えない所にお金をかけた昔の粋人達。小澤博紀さんご自身は畳のようにきっちりと四角い職人さんと紹介されております。

私の田舎では、私が18歳までい草を植えていました。冬寒い時に植えて炎天下の夏に刈り取り、白い泥水(色付け)につけて乾します。その乾し方が炎天下なら2日位できれいに乾燥して色艶がとてもきれいになり、卸の高値が付きます。
 天候が悪い曇の日に乾燥し、一滴でも雨がかかると品質はシミとなってい草の価値が下がります。刈り取りの日と、色つけ、乾燥時の天気がとても大事で、親達は夕焼けの色、山への雲のかかり方、或いは風の吹き方で次の日の天気を予測しておりました。子供の時は当然として農作業に従事してきましたが、もう田舎でもい草に従事している方はいなくなり時代の流れを感じます。大きくなって品質の良さから私共の田舎の畳表が一時は宮内庁にまで献上していた事を知りました。
 

ふっと目にした記事ですが、懐かしいい草の香り、泥まみれになって走り回った炎天下の田んぼ、雨が降りそうになった時の近所への手伝い等いろんな思い出が子供の頃の記憶として頭の片隅から鮮明によみがえりました。
    中学の同級生も高校卒業後、畳屋を継ぎました。里帰りの途中大きな○○畳店という看板を見かけます。もう案外息子さんが継いでいるのかもしれません。  
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

ホームページへ